ここでしか味わえないこと。
2018/04/28
以前の記事では何度か職人を紹介しましたが、今回はお店の女性社員をご紹介します。
彼女は、2012年の入社以来、店頭での接客をはじめ、事務や梱包作業など様々お願いしています。どの仕事も丁寧に取り組んでくれていて、特にお客さまとの接し方が上手だなと思っていましたので、今回はそのあたりのことを本人から聞いてみることにしました。
もともと雑貨好きという彼女は、開化堂の茶筒も百貨店や雑誌でみてすごく気になっていたそうで、それも入社してくれた理由だったようです。
『入社する前に、こだわりのある雑誌で度々『お茶筒・開化堂』を目にする機会があり、いいなぁ、私もいつか欲しいなと思って憧れていました。入社してからは、お茶筒を作っている職人の皆さんや、商品の良さをきちんと理解できたお陰で『不安のない商品を売っている安心感』を持ちながらお店に立つことができるので、お客さまもこのお茶筒が好きなのかな?好きになってくれると嬉しいな、と思いながら接しています。
でも、会長(五代目)は「すごくお薦めはしなくていい」という思いをもたれているので、それは意識していて、お客さまが何か迷われていたり、変化を感じたらこちらからお声掛けするようにしています。』
確かに自分でも、お店に入った途端やたら薦められたりすると、欲しいと思っていても気持ちが冷めてしまった経験がある。だけど、あまりほったらかしにされるのも寂しい。その加減はなかなか難しい。
『開化堂のお店は通りから少し入った場所にありますので、通りすがりではなくお客さまのほうで茶筒が欲しい、気になっている、という場合が多いので、お話する際は「私が言いたいこと」ではなくて、お茶筒をどなた用に買われるのか、何用に使うのか、どの位の量で、などの情報を伺いつつアドバイスさせていただいています。
私自身も欲しいと思っていた一人なので、どんなことを言ってもらえると買いやすいかなど、共感していただける部分を大事にしています。
でも、来ていただいた嬉しさもあって、どちらからお越しいただいたのか、この後のご予定なども伺って、周辺の観光情報のことなどお話することもありますが、最近はお客さまから教えていただくことのほうが多くなりました(笑)。お客さまとお話することで、旅行のよい思い出づくりのお手伝いもできれば嬉しいですね。』
彼女をはじめ数名がお店に入ってくれていて、細かな指導をしているわけではないですが、お客さまの気持ちや希望にどうお応えすればよいか、ということをすごく考えてくれているのがとても嬉しい。また、他の社員のことも是非お伝えしたいと思います。
茶筒を買っていただくかどうかよりも、京都のこの場所にきて、商品を手に取り、彼女たちと会話を交わすことでしか感じることのできないことがたくさんあると思います。
彼女たちとの、気持ちの良い会話だけでも味わいに来ていただけると嬉しいです。