使い始めから3年。写真でみる色変化。
2019/12/21
開化堂茶筒の特徴の一つである色変化。
皆さまに少しでもイメージしていただきやすいようにと始めた定点撮影が、ようやく3年分たまりました。
以前、半年分・1年分の変化をお伝えしまして、その続編となります。
1年を過ぎると、銅、錻力、真鍮ともに色変化の速度は少し落ち着いてきましたので、2ヶ月ごとに撮影をしてその変化を比較してみました。
これまでの記事はこちらからご覧いただけます。
・1ヵ月でもここまで変わる。写真でみる色変化。
・使い始めから1年。写真で見る色変化。
・「色変化を楽しむ、茶筒の撫で方」
いずれもほぼ毎日欠かさず数十秒〜1分程度、手のひらでまんべんなく撫で続けたもので、必ずこの通りになる、ということではありませんが参考としてご覧ください。
【銅】
上は、新品・半年・1年の比較です。
以下は、1年以降の2年間を2ヶ月ごとに撮影した比較となります。
はじめの1年間と比べると大きな変化はありませんが、だんだんと色ムラやくすみがなくなってきて、色に深みがかんじられるようになり、しっとりした艶がでてきました。2年を過ぎてくると均一感のある飴色に変わってきました。
これから数年〜数十年をかけて、この飴色が徐々に深みを増していきます。
【錻力(ブリキ)】
上は、新品・半年・1年の比較です。
以下は、1年以降の2年間を2ヶ月ごとに撮影した比較となります。
鏡面的な映り込みがどんどん少なくなり、1年8ヶ月を過ぎる頃にはほぼなくなりました。また、つやつやした手触りから、サラサラとしたマットな手触りに変わっていきます。そして、2年を過ぎてくるとドボ漬けのブリキ独特のゆらぎ模様が、際立って見えるようになります。これはベースになっている鉄板の影響だと思いますが、部分的にうっすらと黄土色〜茶褐色に変化しています。特に天面では顕著に変化してきました。
通常、錻力は30~40年かけて銀〜灰〜黒へと変わっていきますので、時間をかけて更に変化していきます。
【真鍮】
上は、新品・半年・1年の比較です。
以下は、1年以降の2年間を2ヶ月ごとに撮影した比較となります。
1年4ヶ月頃までは、全体が赤茶色に覆われるような色変化をしますが、蓋と胴体の境目付近に、真鍮の黄色に戻るような変化が現れてきました。そして、側面上下の赤茶色は薄まったり濃くなったり少しずつ変化しています。
これから数十年をかけて、全体的に焦げ茶色変わっていきます。
いかがでしょうか?
今回は3年という時間での変化をお伝えしましたが、こちらの写真のようになることが正解、というわけではありません。
使われる人や環境によって変化の仕方は様々だと思います。それは皆さまの暮らしにそった変化とも言えますので、気負わず気楽に使っていただけると嬉しいです。