2020/08/22

新商品、淡黄銅茶筒できました。


新商品となります。「クリーンブライト®」という素材を使ったお茶筒です。
色変化があまりないのを特徴としてとらえ、ホテルさんなどのために製作し始めたこちらのお茶筒。
数年経っても色はあまり変わらず、布で指の跡を拭いていると一年使用しても変わらず綺麗なままです。 

素材の効能を見てみると、元々除菌効果を狙って開発されたものだったので、アルミやステンレスでは見られませんが、30〜90分で99%表面除菌するようです。これは銅よりも倍くらいのスピードで除菌されているようです。

「淡黄銅(たんおうどう)」とは、うちでつけさせてもろた呼び名です。
今回使用しているこの素材「クリーンブライト®」は、真鍮よりも薄い黄色で、シャンパンゴールドとも言える印象です。シャンパンゴールドは、日本語で言えば「金」と「おうど色」。「おうど色」=「淡黄」とも呼ばれます。ちょうど、夏目漱石が草枕の中で、木蓮の花の色を『あたたかみのある淡黄に』と表現しているのも印象的でした。
そして、もともと素材が銅合金でもあるので「淡黄銅(たんおうどう)」と呼ぶことにしました。

せっかくなのでこんな時期、除菌効果があるならお茶筒としても販売しようかな?と製品化しました。
まだ多くは作れていませんので各サイズ限られた個数となりますが、よろしくお願いいたします。

ご購入ご検討の方はこちらから。



2020/02/13

珈琲缶のサイズ

みなさま

昨今のコーヒーブームもあってか、ここ数年、珈琲缶は大変ご好評いただいております。ありがとうございます!もともとは、中川ワニさんの15周年を記念する茶筒を作るということから始まった珈琲缶ですが、今や開化堂の通常ラインというべきところまで評価をいただいております。こうして新しいものが定着していくのはすごく楽しく、でも背筋の伸びる思いでもあります。

さてそんな中で、珈琲缶についてご質問をいただくことも多くなってきました。
そこで今回は珈琲缶のサイズについてご説明させていただければと思います。

開化堂では、珈琲を豆のまま保存するための珈琲缶として、100g、200g、300gの3サイズをご用意しています。商品名は中に入れる豆の「重さ」がそのまま商品名となっています。
「大は小を兼ねる」ということで大きい300g缶をご購入希望の方も多いのですが、店頭でお話を伺うと、実際は200g程の豆で使われる方が多く、その場合は、できるだけ200g缶をおすすめしています。

一番大きな理由として、例えば、200gの珈琲豆を「300g缶」に入れると、珈琲豆と中ぶたまでの空間(距離)ができてしまうので、その分空気が余分に入ってしまい、酸化の原因にもなってしまいます。それに、300g缶は、取っ手部分も含めると高さが21.5cmあり、大人の男性が手のひらを大きく広げた幅よりも大きいほどですので、収納される場所もご考慮いただくことをおすすめしています。

商品サイズは以下になります。
珈琲缶 100g:高さ144mm × 直径92mm ※取っ手含む
珈琲缶 200g:高さ160mm × 直径110mm ※取っ手含む
珈琲缶 300g:高さ215mm × 直径110mm ※取っ手含む



ご参考としまして、Kaikado Caféでは「中煎り豆」をメインにご提供しており、実際に店頭で使っている200g缶に、200gの珈琲豆を入れると写真左のような具合になります。そして、写真右は、焙煎度の違う「深煎り豆200g」を入れた状態です。
少し分かりづらいですが、同じグラム数なのに深煎りのほうがかさ高になっています。
これは、一般的に焙煎時間が長い(深い)と、豆の中の水分が減りつつ、豆が膨らむ傾向にあるので、同じグラム数でもかさ高さが変わってきます。また、豆の種類によっても大きさや重さは違いますので、そういったこともご考慮いただけるとよいと思います。



200g缶と300g缶の比較です。
ちなみに左が銅、右が真鍮ですが、左の200g缶はKaikado Caféで使っていて
良い色に変化しています。


また、珈琲豆の鮮度を考えると、1〜2週間程度で飲みきれる量を基準として、それより多く豆を買われた場合は、残りを冷凍保存していただくとよいそうなので、珈琲を飲まれる状況に合わせたサイズの珈琲缶をお選びいただき、末永くお使いいただけますと幸いです。

珈琲缶のご購入はこちらからご覧ください。


【響筒】iFデザインアワード金賞受賞のご報告

こちらのブログでもご紹介させていただいていました、Panasonicさんと共同開発したワイヤレススピーカー「響筒」が、国際的に権威のあるデザインアワードとして知られる「iFデザインアワード2020」において金賞を受賞しました!

世界各国から7,298件を越える応募の中から、75件にのみ授与されるものということで、大変光栄なことです。Panasonicさんと時間をかけて、しっかりと作り上げた商品が、きちんと認めていただけることは、ほんとうにうれしいことです。

おかげさまで多くの方からご注文、ご好評をいただいております。
この機会に、Kaikado Caféの2階個室にて、1日1組様限定で、前営業日までにご予約の方のみとなりますが、響筒に実際にふれて、聴いていただきながら、菓子缶のお菓子とコーヒーをゆっくり楽しんでいただけるメニューをご用意する予定ですので、ぜひお越しください。
※詳細はFacebookなどで、改めてご案内させていただきます。




Kaikado Café
オフィシャルサイト:www.kaikado-cafe.jp
住所:〒600-8143 京都市下京区河原町通七条上ル住吉町352
   Google Map
ご連絡先:TEL:075-353-5668
営業時間:10時30分 〜19時まで(L.O.18時30分)
定休日:木曜日・第一水曜日(夏季休業、年末年始休業有)


2020/01/01

本年もよろしくお願いいたします。


あけましておめでとうございます。

昨年は、テレビで特集いただいたこともあり、ものすごい反響をいただきありがたい一年となりました。
製造が追いつかず、お届けにお日にちがかかる中でも多くの方からご注文をいただき、誠にありがとうございます。この場を借りまして御礼申し上げます。

また11月には4年間の集大成としてパナソニックさんと共同開発した響筒も販売することができた年となりました。
本年の年賀状にも、最終調整を行うために5代目と共にパナソニックさんの工場にお邪魔した時の写真を使わせていただきました。
5代目とは、今も工房で一緒に仕事をしていますが、この時、改めて向き合って作業を進める中で、お互いの作業を見ながら今までわかっていたつもりでやっていたことが、まだまだあったんだなと気付かされるよい機会にもなりました。

昨年は、開化堂、Kaikado Caféにも多くのお客様にお越しいただき、
たくさんのご縁をいただくことができました。誠にありがとうございます。
改めましてお礼申し上げます。
本年も 相変わらず のお付き合い宜しくお願い致します。

本年は、以下の日程にて営業開始となりますので、
よろしくお願いいたします。


【開化堂】
1月6日(月)9時より営業

【Kaikado Café】
1月3日(金)12時〜17時(L.O.16時)
1月4日(土)10時30分〜17時30分(L.O.17時)
1月5日(月)10時30分〜19時00分(L.O.18時30分)
1月6日(火)通常営業

お正月の3日、4日、5日はお正月メニューでお待ちしております。
珈琲とともに鍵善良房さんの「花びら餅」も販売予定です。
ご一緒にぜひ。


2019/12/21

使い始めから3年。写真でみる色変化。


開化堂茶筒の特徴の一つである色変化。
皆さまに少しでもイメージしていただきやすいようにと始めた定点撮影が、ようやく3年分たまりました。
以前、半年分・1年分の変化をお伝えしまして、その続編となります。
1年を過ぎると、銅、錻力、真鍮ともに色変化の速度は少し落ち着いてきましたので、2ヶ月ごとに撮影をしてその変化を比較してみました。

これまでの記事はこちらからご覧いただけます。
1ヵ月でもここまで変わる。写真でみる色変化。
使い始めから1年。写真で見る色変化。
「色変化を楽しむ、茶筒の撫で方」

いずれもほぼ毎日欠かさず数十秒〜1分程度、手のひらでまんべんなく撫で続けたもので、必ずこの通りになる、ということではありませんが参考としてご覧ください。

【銅】


上は、新品・半年・1年の比較です。

以下は、1年以降の2年間を2ヶ月ごとに撮影した比較となります。





はじめの1年間と比べると大きな変化はありませんが、だんだんと色ムラやくすみがなくなってきて、色に深みがかんじられるようになり、しっとりした艶がでてきました。2年を過ぎてくると均一感のある飴色に変わってきました。
これから数年〜数十年をかけて、この飴色が徐々に深みを増していきます。


【錻力(ブリキ)】



上は、新品・半年・1年の比較です。

以下は、1年以降の2年間を2ヶ月ごとに撮影した比較となります。





鏡面的な映り込みがどんどん少なくなり、1年8ヶ月を過ぎる頃にはほぼなくなりました。また、つやつやした手触りから、サラサラとしたマットな手触りに変わっていきます。そして、2年を過ぎてくるとドボ漬けのブリキ独特のゆらぎ模様が、際立って見えるようになります。これはベースになっている鉄板の影響だと思いますが、部分的にうっすらと黄土色〜茶褐色に変化しています。特に天面では顕著に変化してきました。
通常、錻力は30~40年かけて銀〜灰〜黒へと変わっていきますので、時間をかけて更に変化していきます。


【真鍮】



上は、新品・半年・1年の比較です。

以下は、1年以降の2年間を2ヶ月ごとに撮影した比較となります。





1年4ヶ月頃までは、全体が赤茶色に覆われるような色変化をしますが、蓋と胴体の境目付近に、真鍮の黄色に戻るような変化が現れてきました。そして、側面上下の赤茶色は薄まったり濃くなったり少しずつ変化しています。
これから数十年をかけて、全体的に焦げ茶色変わっていきます。


いかがでしょうか?
今回は3年という時間での変化をお伝えしましたが、こちらの写真のようになることが正解、というわけではありません。
使われる人や環境によって変化の仕方は様々だと思います。それは皆さまの暮らしにそった変化とも言えますので、気負わず気楽に使っていただけると嬉しいです。


2019/10/31

ワイヤレススピーカー「響筒」


Facebookでも少し告知させていただいていましたが、
11月8日、パナソニックさんと開化堂の共同でつくったワイヤレススピーカー「響筒(きょうづつ)」を販売できることになりました。

蓋を開けると同時にゆっくりと音が聞こえはじめ、開いた瞬間に音がふわっと広がる。それはお茶の香りが部屋に広がっていく感覚と似ているかもしれません。蓋を閉じるときは、蓋の自重でゆっくりと落ちるに従って音もフェードアウトしていく、手に持って開閉すると、手のひらで音の響きを感じていただける感覚を味わっていただけます。単にワイヤレススピーカーで音を聞くと言うだけではなく、色々なものを感じ、次の代へ継ないで行くことのような、何かを感じていただけるものになったのではないか?と思っています。

100個のみと限定販売になりますが、プロジェクトスタートから4年、ようやく皆様にお届けすることができます。




4年前パナソニックさんから、私もメンバーであるGO ONにオファーをいただきスタートした「Kyoto Kaden Labo」と言うプロジェクトですが、当初は、「これで本当に何か形にできるのか?」というくらい難航して、半年近く何も形にならない時期がありました。その時は何を目指して、何をつくるのか、そういった共通意識や共通言語を作っていた時期だっと思います。同じものづくりでも、ベクトルの方向性が違うものづくりをしてきた家電と工芸だから、それは仕方がないことだったと思います。中川木工芸の中川さんがよく言うのですが、お櫃屋としてはナショナルさんが電気釜を作って廃れたと、その時は天敵でしかなかったと。
でも今100年先の良い暮らしってなんだろうと考えたらやっぱり同じだよな、ともみんなで話し合っていました。

パナソニックのデザイナーの皆さんとGO ONメンバーで、座禅を組んだり、GO ONメンバーの各工房で実際に制作体験をしたり、合宿して銭湯一緒に行ったり、できるだけ多くの時間を共有するようにしました。そして何度も話し合いを重ねる中で、ようやく自分たちの進むべき方向性として、「100年先の心地よい暮らし」を目指した「五感や記憶に響く体験価値」というコンセプトが見えてきました。そんな中で、ようやく響筒へとたどり着いて行きました。
プロトタイプができてから、京都やミラノでの展示、そしてミラノサローネでのプロジェクト自体の受賞。その中で世界の評価はどんどん上がって行きました。

でもプロトタイプと製品は似て非なる物。皆さんの手に届けると言うことは簡単なプロセスではありませんでした。経年変化していくことへの許容や、茶筒自体が響くことが体験としては面白い反面、音のクオリティをどう上げるのかという難しさ。素材自体の薄さのこだわりと検証。ここに書ききれない色々なことがありました。





そんな中で時間はかかりましたが、このプロトタイプの発想・形をほぼそのまま製品化できたことは、本当に嬉しく、改めて上蓋の内側の刻印をみた瞬間、やっとここまで来れたんだなとしみじみとなりました。
作る上では、一つ一つはきちんと作れる開化堂、ただ隣のものと全く同じかと言うとそうではない。逆に全てのものが同じクオリティのパナソニックさん、そこには最初は大きなギャップがありました。お互いに歩み寄り、作る工程も行ったり来たりしながら、いかに最初の思いを形にするのかを、お互い相手を考えてやりきった結果がこうして結びついたのだなと思います。



最終調整を行うために5代目と共にパナソニックさんの工場に入りました。そこには普段通り仕事できるように畳が置かれていて、いつもの開化堂を受けいれてもらえたんだと嬉しかった。でもちょっと最初は「お客さん」的な感じの雰囲気もありました。ただ、お互いのものづくりの基準を共有しながら、一緒に話をし、作業を行うことで、最後はこの写真みたいに!
無事、時間内にきっちりと終われた瞬間、開化堂とパナソニックさんが心を通じて一緒に慣れた瞬間でもありました。

11月8日から、Kaikado Café 2階にて「響筒」を展示販売いたします。
実際に手にとって、手のひらで音を感じる体験を是非。
お客様のスマホとペアリングして音楽を聴いていただくこともできます。
皆様のお越しを心よりお待ちしています。



2019/10/08

CRAFTS PEOPLE 2019


久しぶりの投稿になります。
今回で3回目となる職人展「CRAFTS PEOPLE 2019」をKaikado Caféにて、10月31日(木)まで開催中です。

改めて紹介しますと、職人展「CRAFTS PEOPLE」は、若手の職人達が普段のものづくりから少し離れて、自分たちが今作りたいものを自由に制作し、身につけた技術や考えを知っていただける機会として開催しているイベントです。

第1回は、開化堂の若手職人だけでの開催でしたが、第2回では、中川木工芸さんの職人も加わり、そして第3回となる今回は、開化堂、中川木工芸 比良工房さん、賛工芸さん、黒田工房さん、EN TEAさんの職人たちが参加していて、今までよりもさらに、僕や中川さんはできるだけ口出しせず、メンバー決定なども含め、ほぼすべてを職人のみんなに任せて進めてもらいました。

第2回に引き続き、販売できる作品づくりを前提条件として、前回作品を発展させたものや、日々のものづくりの技術から生まれた作品、全く別の手法から作られた作品など、全体的にクオリティも上がり、展示にも工夫を凝らした内容となっています。















自分たちも出演したDM、ポスターのビジュアルは、それぞれが使った道具とともに撮影して、若い職人たちもがんばってますよ!という若さ、フレッシュさをテーマとして作っていて、こちらも好評です。





オープニングパーティーでは、普段人前でお話する機会の少ない職人たちも、自分の言葉で作品のことや職人展のことをお伝えしました。

作品をあえて作らず、進行役となるディレクターを立てるなど、自分たちで役割分担を考え、一人ひとりがより自分ごととして動いていて、自立心が明確に感じられるようになりました。

おかげさまで、非常に好評で、すでにいくつも注文をいただいている状況ですが、僕としては、前向きなチャレンジであれば、どんどん失敗してもいいと思っていて、その経験を積み重ねて、僕も含めみんなで共有しながらさらに成長できると嬉しいなと思っています。

今回は、ほとんどの作品が手にとって触っていただけますので、例えば、ずっと触っていたくなるようなきめ細かな仕上げがされている木工作品や、お茶として飲んで頂くことでさらに理解が深まる茶葉の作品など、見た目以上に多くのことを感じていただけると思います。
会期は10月末までとなりますが、ぜひ職人たちの作品を直にご覧いただければ幸いです。