2017/08/20

みんなを支える開化堂のおかん

2017/08/20

今回は、五代目の妻であり、私のおかんである八木和子をご紹介したいと思います。
開化堂の社風はすごく家庭的だと思っていますが、それを支えてくれているのは、やはりおかんだと思っています。





お店や事務所まわりの掃除や生花の手入れに始まり、朝、全員が集まる朝礼では皆の顔色や様子に気を配りながら、一日を通して一人ひとりに「調子はどう?」と声をかけながら、できるだけ全員とコミュニケーションを取るようにしてくれています。
時には、一人暮らしの職人に食事の差し入れをすることほど世話好きです。
職人やスタッフからは、直接私や親父(五代目)に言いづらいことをおかんに相談したり、おかんを通して伝えるようなフィルター役にもなってくれています。


結婚前は銀行員だったこともあり、経理ができて気立てもいいということで、親父より先に祖父が気に入って縁談も進んだそうで、経理関係はもちろん、営業でも接客でも何でもこなします。

また、自分でも「でしゃばり嫁」というくらい、職人以外の仕事は何でもこなしますが、プライベートでも、昔のど自慢大会で優勝経験があるほど歌好きで、それが高じてイベントの司会の仕事まで来るようになりました。今では、台本などなくタイムスケジュールくらいしか決まっていなくても、アドリブでスラスラと進めてしまうほど手慣れています。

ただ、今でこそ笑って話せますが、おかんがテレビに出ていたことが中学生の時はとても気恥ずかしくて、ひた隠しにしていました。でも親友にたまたま見つかり電話がかかってきたことがあります。その時はしばらく昼飯をおごってなんとか黙っていてもらう、なんてことをしていました。


そんなおかんですが、私にとっては唯一本音で話せる相手で、おかんからすると生意気な息子かもしれませんが、、、

開化堂のものづくりを職人に伝えていくためには、口で伝え、手で伝え、そして、言語化できない様々なものに対する考え方や接し方を、ともに過ごす中でできるだけ共有することが必要だと思っています。そうするためには、お互いの信頼関係が非常に大事で「開化堂のおかん」はとても大きな支えであることは、間違いありません。



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