普段の風景を切り取った「年賀状」
2017/01/01
皆さま、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
今回は、開化堂から送らせていただいています年賀状のことをお伝えしたいと思います。
私達のつくる茶筒は、素材や形の簡潔さや美しさを感じていただける商品ですが、皆さまの目に触れることの少ない制作工程の中でも、違った美しさを感じられるタイミングがあります。今年の年賀状では、そのワンシーンを切り取って皆さまにもぜひそれを見ていただければと思い撮影・制作しました。
撮影したのは、銅板を切り、円形になるように曲げて「ハッソ」という留め具で固定したものを、出来た順に積み重ねていく、といういつもの制作作業中の一コマです。この時、まだ部品でしかない金属同士が非常に複雑な映り込みを作り出し、整然としているようで混沌としていて、また、無個性のようで個性を感じられる、不思議な美しさを見ることが出来ます。
それはまさに手作りの中でしか見えない景気であり、見るものの立ち位置がほんの少し変わるだけで、様々な表情をみせ、未完成であるがゆえの美しさ、きらびやかさ、少し触れると崩れそうな儚さ、見方をかえると、職人たちの個性のようにも見えてきて……見るほどに、今、私が日々感じていることを投影するものにも感じました。
皆さまの目にはどう映るでしょうか?
本年も、ものづくりに精進し、皆さまに喜んでいただける商品をお届けして参ります。
どうぞよろしくお願いいたします。
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